【コラム】素材の違いで、商品はどう変わる? 【 麻 編】

洋服やカーペット、ソファーにベッド、カーテンにマットなど、私たちの生活に切っても切り離せない存在になった布製品たちですが、素材を気にして見たことはありますか?

素材は、人によっては購入の決め手のなるぐらい商品にとって重要な項目の一つです。
今回はその素材たちについて、よく使われる素材をシリーズでご紹介致します。

本日、ご紹介するのは 麻 です。

洋服や鞄に使われるイメージの強い麻ですが、インテリにも多く使われてきています!
どんな特徴があるか早速見ていきましょう。

麻は天然繊維の一種で、茎の靱皮部分から作られるものと葉脈から作られる繊維と2通りあり、
衣服やインテリアなどに使われる事の多い亜麻(リネン)や苧麻(ラミー)など他にも様々な種類があります。

その歴史は古く日本でも昔から多くの道具に使われてきました。
同じく天然繊維で昔から使われている綿もありますが、綿繊維は綿花から取っており、つまりお花から採取しているのに対し麻は茎から取っているため、特徴は多少違いますが似ている性質もありますので、その時に合った素材で楽しむといいかもしれません。

麻素材のメリット

①丈夫で長持ち

植物の茎から採取した繊維からできた麻の生地は、天然素材の中でも屈指の丈夫さを誇っています。
そのため、長く使えます。

②吸水性・速乾性に優れている


綿素材のお話の時も在りましたが、麻も顕微鏡でよく見ると繊維の中央部分が空洞になっています。そのため、スポンジのように水を吸収しやすく、渇きも早いというわけです。

③パリッと感、清涼感がある。


実は年中使える麻素材ですが、夏商品が多いのもここに理由が在ります!
素材自体がしっかりとした素材ですので、シャリ!パリッ!とした雰囲気が在ります。そのため、冬よりの夏の方が雰囲気があっていることもなり、夏商品が多い印象です。

④汚れが付きにくい・落ちやすい

リネンの繊維にはペクチンが含まれている事もあり、汚れが落ちやすいと言われています。

 

麻素材のデメリット

①伸縮性がない。しわができやすい。


綿素材同様麻もすごく縮み安く、しわができやすいです。それは綿よりもひどくなりやすいと言われています。麻は丈夫な素材ゆえに硬く、一度跡が付いたら戻りにくい性質があります。
ですので、お洗濯後は必ず、しわを伸ばしていただくが、しわも味わいの一種だと思って割り切ってご使用ください。

②染色が落ちやすい。摩擦に弱い


麻は、汚れが付きにくいと同時に、色も染色しずらい特徴があります。
そのため、少しの摩擦などで簡単に色落ち、色移りを起こしやすい特徴があります。
お洗濯は単独で!もしくは、手洗いすることをお勧めします。

 

麻商品の洗濯のポイント

①単独で洗濯する。


色落ちもしやすので、他の物を汚さないためにも単独で、お洗濯を行う事が無難です。
また、摩擦に弱いため、ふつうモードではなく、おしゃれ着用・手洗いモードをご使用になる事オススメします

②中性洗剤を使う。


一般的な衣類用洗剤は弱アルカリ性のものが多いですが、おしゃれ着洗剤などの中性洗剤の方が、繊維へのダメージが少ないと言われていますので、中性洗剤を使用してください。

③洗濯ネットに入れる。


②と似たようなことになりますが、摩擦など色落ちの原因はなるべく避けた方がいいので、洗濯ネットに入れてあげることで、摩擦を最小限に抑えましょう。

④アイロンは、高温で霧吹きを掛けながら行おう。


麻は丈夫ですので、高温のアイロンでも平気です。不安な場合はあて布をしましょう!
普通のアイロンよりもスチームが、スチームよりも直接霧吹きで水を掛けた方が、しわが伸びやすくなります!ただ、折角きれいにアイロンをかけても暖かいうちや湿っている状態のまま動かし折り目を作ってしまうと、すぐにしわになってしまいますので、なるべく広げて乾燥させてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は麻のご紹介でした。
麻の商品はこれからの季節お洋服だけでなく、インテリア雑貨にも麻を取り入れることが多くなると思います。
特徴をしっかりと抑えて、楽しくコーディネートを楽しんでください!